since 99/10/20 専用サイトへLogin
       
 ■ 用語の定義
 
 ■ 実績
 
 ■ バフェット語録
 
 ■ 株式投資参考図書
 
 ■ 投資本レビュー
 
 ■ 株式リンク集


書籍等の購入はamazonで。

バフェット語録

世界億万長者ランキング

順位 人物 資産 職業
1位 ビル・ゲイツ 約5兆1000億円 経営者
2位 ウォーレン・バフェット 約4兆7000億円 投資家

出典:米誌フォーブス(2004年)

バフェットについて

 詳しいことは、市販の書籍類を読めば、わかると思うので、ここでは詳しく述べない。要は、バフェットは投資家で、世界第二位の億万長者。世界一リッチな投資家が、何言ってるか、騙されたと思って読んでみて下さい。


バフェット氏のコロンビア大学での講演会(1984年)

 「時価に対して大きな安全域を有した価値ある銘柄を探す」というグレアムとドッドの証券分析手法は、今や時代遅れなのでしょうか? この問いかけに対して、投資の教本を執筆するようなプロの多くが「イエス」と答えるでしょう。彼らの主張とは、市場は効率的なものであり、よって株価は企業の将来展望や経済の状況といったことに関して、すべての周知の事柄を反映している、というものです。頭脳明晰な証券アナリストたちが、入手可能な情報を基に常に株価の適正水準を割り出しているために、過小評価された株式など存在しないと彼らは言います。彼らによれば、毎年相場に勝っているようにみえる投資家たちは、単に幸運であるにすぎません。「株価が入手可能な情報を余すところなく反映すれば、投資の熟練などといったことは意味がない」――これは、投資教本の執筆者たちのひとりが記した言葉です。


 確かにそうかもしれません。しかし私はみなさんに、毎年必ずスタンダード・アンド・プアーズ総合五〇〇種株価指数を上回る運用成績を上げている人々の話をしたいと思います。それが単なる幸運にすぎないとしても、その内容を考察する価値はあるでしょう。この考察に当たって非常に重要なのは、これらの成功者たちすべては私のよく知る人々であり、以前(最短の人でも一五年以上前)からスーパー投資家と目されていた人たちであるという事実です。もしも私が今朝、何千ものデータにあたって恣意的に数人を選び出したのだとすれば、これ以上読み進めても無駄です。しかし、これから挙げるデータはすべてが監査済みのものです。さらには、これらのファンドマネジャーたちを使った人々の多くと私は以前からの知り合いであり、彼らは何年も前から報告書通りの利益を得てきているのです。

 

 この件に関して述べるに当たり、まずはみなさんに全国民的コイン投げ大会が行われことを想像してもらいたいと思います。二億二五〇〇万人の全アメリカ国民に対して、明朝、各々一ドルずつ掛け金を出すように頼みます。人々は日の出とともに外に出て、表か裏かを声に出して一斉にコインを投げます。予想が当たった人は、外れた人から一ドルもらいます。当たって得たおカネは、すべてが翌日の掛け金に回されます。一〇回目のコイン投げが終わった一〇日目の朝には、およそ二二万人の国民が勝ち残り、その全員が一〇〇〇ドル余りを手にしていることになります。

 

 このころには恐らく勝者たちは少し天狗になっているはずです。努めて平静を保とうとしても、カクテルパーティーの席では魅力ある異性に対して、自分がどんな技術を持ち、どんな素晴らしい洞察力を武器にコイン投げに臨んでいるかについて、得々と語る人も出てくるでしょう。勝者が敗者から順当に掛け金を回収していけば、さらに一〇日後には二〇回連続でコイン投げを勝ち抜いて、一ドルを一〇〇万ドル以上に増やした二一五人が残ります。二億二五〇〇万ドルが回収され、二億二五〇〇万ドルが勝者の手に残ったことになります。


 このころには、勝者たちはもう正気を失っています。「二〇日間、毎朝三〇秒の労働で、一ドルを一〇〇万ドルにする方法」というタイトルで本を書く人さえ現れるはずです。しかしもっと悪いことに、彼らは恐らく国内を飛び回って「効率的コイン投げセミナー」に参加し、疑い深い講師陣を相手取って「それがあり得ないと言うなら、われわれ二一五人の存在をどう説明するのだ」と食って掛かることでしょう。

 

 そこで恐らくどこかのビジネススクールの教授が無礼にも割って入り、ある事実を提起するはずです。つまり、二億二五〇〇万匹のオランウータンに同様のことをやらせても、結果はほとんど同じ――二〇回連続で勝ち抜いた二一五匹の自己中心的なオランウータンが残る――であろうと。

 

 しかし今から私が述べる例には、重要な相違点がいくつかあります。第一に、もしも(A)二億二五〇〇万匹のオランウータンを、米国民とほぼ同様の人口分布で全国に分散させ、(B)二一五頭が二〇日後に勝ち残り、(C)そのうちの四〇匹がネブラスカ州オマハ(バフェットの故郷)のある特定の動物園にいるオランウータンだとすれば、何か理由があるとみんなが確信するはずです。そこで動物園に出向き、どんなエサを与えているのか、特別な運動をさせているのか、どんな本を読ませているのかなど、ありとあらゆることを飼育係に尋ねることでしょう。つまり、成功者が異常なまでに集中していることに気づけば、それが単なる偶然にすぎないかもしれなくとも、その因果関係を知りたいと思うだろうということです。

 

 科学的調査は通常そうしたやり方を採用します。米国内で年間一五〇〇例ほど報告される、ある珍しい種類のガンに関する原因分析を行っているとして、そのうち四〇〇例がモンタナ州のとある小さな炭鉱の町に住む人々だとすれば、その土地の水質や患者の職業などについて強い関心が集まるはずです。単なる偶然によって、四〇〇もの例がごく狭い地域に集中したと考える人はいません。必ずしも原因が特定できなくとも、調査すべき場所は明確なのです。

 

 原因を明らかにする方法は地理学だけではないと、私はみなさんに申し上げたいと思います。地理学的な要因に加えて、知性面における要因と呼ぶべきものが存在するといえるのではないでしょうか。投資の世界におけるコイン投げの勝者が、「グレアム・ドッズビル」という名のとても小さな知性の村に集中していることに、みなさんは気づかれることでしょう。偶然では説明のつかない勝者の集中に関して調べれば、この知性の村にたどり着くはずなのです。

 

 たとえこのように勝者が集中したとしても、そのことに重要性が認められない場合もあるかもしれません。100人の人々が、リーダー格の人間の賭け方をそっくり真似してコイン投げをしているような場合です。彼が「表」と言えば、一〇〇人の追随者たちは同じように賭けます。そのリーダーが最後に残った二一五人の一人のとき、一〇〇人が共通の知性的な要因を有しているという事実は何ら意味を持たないでしょう。一〇〇の事例ではなく、単一の事例として扱われるはずです。同様に、強い家長制が保たれた社会を想像してみましょう。便宜上、米国のすべての世帯が一〇人家族だとします。家長は絶対的な存在であるために、二億二五〇〇万人がコイン投げ大会の初日に外へ出ると、家族全員が家長と同じ面に賭けるとします。二〇日後には二一五人が勝ち残り、彼らがたった二一・五世帯の家族たちだということになります。これはコイン投げで当てるという大きな遺伝的要因の存在を示しているのだ、と純真な人は言うかもしれません。しかしもちろん、そんなことには全く重要性はありません。なぜならば、ただ単に、二一五人の勝者が個人ではなく、任意に分散された二一・五の家族であるということにすぎないからです。

 

 私が今からお話する投資の成功者たちには、知性面における共通の家長がいます。ベン・グレアムです。しかし、この家長の家を離れた子どもたちは、「コイン投げ」に各々異なったやり方で臨みました。彼らはさまざまな場所に散らばり、異なる株式や企業を売買してきたにもかかわらず、その総合的な売買実績は単なる偶然では説明不可能なものとなっていたのです。これは、彼ら全員が指導者の合図に従って同じコインの面に賭けたという例えでは、全く説明のつかないものです。家長はただ単にコイン投げにおける判断を下すための知的理論を示したにすぎず、生徒各自がその理論を自分なりに適用して決断を行ってきたのです。

 

 グレアムとドッドを師とする投資家たちの共通の知的主題とは、あるビジネスの持つ価値と、そのビジネスの断片に付けられた市場価格との不一致を探すというものです。本質的に彼らはその格差を利用して利益を得るのであって、その株を何曜日にあるいは何月に買うべきかというような、効率的市場理論支持者たちのようなことは考えません。ついでに言えば、多くの実業家は、事業を買う――それはグレアムとドッドの門下の投資家たちが市場を通じた株式の買い付けという形で行っていることと同じです――場合に、その購入の判断を下すに当たって購入時期を重要な要素とは考えないはずです。ある事業全体を買うときに、それが月曜日だろうと金曜日だろうと何ら違いがないとすれば、学識者たちはなぜ、その同じ事業の一部分を買うときには購入のタイミングによる違いを調べるために多くの時間と労力を注ぎ込むのか、私には理解できません。グレアム・ドッド門下の投資家たちは、当然ながらベータ値や資本資産評価モデル(CAPM)、投資収益における共分散などに関する検討は行いません。そういった事柄は興味の対象外なのです。実際、ほとんどの者たちはそれらの意味を正確に理解すらしていないでしょう。彼らが重視するのは二つの変数、つまり価格と価値だけなのです。

 

(中略)

 

 最後に一言。利益優先主義の傾向が強い方々は、私がなぜこのような話をするのか不思議に思われているかもしれません。バリュー・アプローチへの転向者が増加すれば、価格と価値の差で利益を上げる機会がいや応なしに減ることになるからです。私からみなさんに言えることは、ベン・グレアムとデイブ・ドッドが『証券分析』を著した五〇年前からその秘密は明かされているにもかかわらず、私がこの手法を実践し始めて三五年がたつも、バリュー投資はいまだかつて流行を見せたことがないということです。人間には、簡単なものを小難しくするのを好むという、つむじ曲がりの性質があるようです。実際に学会は、ここ三〇年でバリュー投資をカリキュラムから外してきています。船は丸い地球を帆走しようとも、「地球は平らだと考える集団」は繁栄するのです。今後も市場では、価格と価値が一致しないケースが途切れることなく生まれ、グレアムとドッドの著書を読んだ者は成功を収め続けるのです。

(備考)    詳細は、『賢明なる投資家』を参照して下さい。


 私は常々、株価と出来高の動向や市場予測に関して、あまりに多くの研究がなされていることを、異常なことだと思っています。先週や先々週に株価が大幅上昇したという理由から、ある事業全体を購入するなどということが想像できますか? 当然ながら、株価や出来高というこれらの変数を用いた研究がなされている背景には、今日のコンピューター社会において、入手可能なデータには事欠かないという現実があります。

 

 こうした研究が行われるのは、必ずしもそれに有用性があるからではなく、ただそこにデータがあり、そのデータを巧みに操るための数学的技術を学識者たちが学ぼうと努力してきたということにすぎません

 

 ひとたびそうした技術を身につけると、たとえ有用性がなかろうと逆効果であろうと、技術を活用しないことが罪に思えてきます。「ハンマーを手にした者にはすべてがクギに見えてくる」と、以前私の友人が言いましたが、まさにそういう状況なのです。 


 効率的市場仮説がどれほどバカげた理論であるかは、グレアム・ニューマン社等の投資実績が物語っています。グレアム・ニューマン社の、1926年から1956年までの企業存続期間中の投資実績は、年率20%ほどでした。バフェット・パートナーシップ、バークシャーにおける1956年〜1988年までの実績は、年率20%以上です。

 

(中略)

 

 この63年間のマーケットの平均的な収益率は、配当金を含めても年率10%以下にすぎませんでした。つまり、全収益を再投資したとしても、1000ドルが63年間で40万5000ドルとなる計算です。かたや、年率20%で計算すると、1000ドルは9700万ドルになっています。これは、統計学的に見て、非常に大きな違いです。

 

(中略)

 

 それでもなお、効率的市場仮説信者は、自分たちの教義と相しれないこうした「証拠」には全く関心を示さないように見えます。彼らが昔ほど効率的市場理論を話題に取り上げなくなったのは事実です。したし私の知る限り、何千人もの生徒に間違った事実を教え続けいてた人でさえ、自分が間違っていたと認めた人は誰一人いません。さらに現在もなお、主要なビジネススクールで、投資に関するカリキュラムの重要な地位を占めているのです。前言を撤回し、その結果として聖職者の神秘性が失われるのを嫌がるのは、神学者にかぎった話ではないようです。

 


 驚くべきことに、一ドル札を四〇セントで買うという概念は、それを学んで即座に効果を発揮する人と全く効果のない人がいます。予防接種のようなものなのです。話を聞いてすぐに理解しない人には、何年かけてもデータを見せても無駄です。彼らは、単にその単純な概念を理解できないようなのです。リック・ゲーリンのような人物は、正規のビジネス教育を受けずとも、バリュー・アプローチを即座に理解し、五分後にはもうそれを実践しています。私はこれまで、一〇年かけて徐々にこのアプローチに転換していった人を見たことがありません。これは知能指数や大学教育とは無関係のようです。即座に理解するか全く理解しないか、どちらかしかないのです。


 企業トップに君臨する人のその多くは、マーケティング等の分野で頭角を表し、出世してきた人たちです。企業トップのその多くが、『資本配分』についてあまりよく知らない、というのは、別に不思議なことではないのです。

 

(中略)

 

 多くのCEOが抱える「資本配分能力の欠如」という問題は、決して看過することができないものです。年に純資産の10%相当の利益を上げ続ける企業のCEOが10年間その任務を遂行すれば、彼にはその企業の全稼働資本の60%以上の配分に関しての責任があるということになるのです。


 卓越した企業の経営陣が脇道にそれて、素晴らしい本業の事業をおろそかにし、大したことのない企業を買収しようとしているときなどは、要注意です。

 

(中略)

 

 全体的にみて優れていると思える企業への投資をチャリーと私が考える場合に最も恐れるのが、こうした「焦点が外れる」ことです。

 



  REFIGHTの毎号1銘柄分析 Premium (有料メルマガ)
投資系メルマガの最高級誌を目指しています。経営学の専門書を読むような方を読者層と考えています(サンプル>>)。専門的知見からビジネスモデルを分析します。

隔週で企業レポートを1社分提供します。レポートは専用サイトにアップロードします。有料メルマガ内で、レポートのアップロードと同時に専用サイトへのIDとPassもお届けします。毎月25日、売買の都度、ポートフォリオも公開しています。

月210円、隔週日曜発行(より詳しい説明>>)。



 

トップへ戻る