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小売・サービス業の事業素質

2002/10/18

事業名 商圏の大きさ 価格競争の激しさ
自動販売機 半径50m
駐車場ビジネス 半径200m
コンビニ 半径300m
ドラッグストア、食品スーパー 半径1km
専門店(酒類専門店等) 半径5km
家電量販店 半径20km
プロパイダー 半径無限大 超大

 

 「商圏の大きさ」、「価格競争の激しさ」は、私の独断で適当に決めた。私が何が言いたいかというと、小売・サービス業に属するある事業のその素質は、それの「商圏の大きさ」であるとか、「価格競争の激しさ」等に依存するだろう、ということである。

 コンビニ会社や駐車場ビジネスをやっている会社は、他の業種と比べて高収益な会社が明らかに多いし、専門店や家電量販店のほとんどは、低収益な会社である。コンビニ会社や駐車場会社に高収益な会社が多いのは、恐らく、商圏が狭いため価格競争をする必要がないからであり(つまり、顧客が店の立地を最重視し、価格にはほとんど無頓着)、専門店や家電量販店に低収益な会社が多いのは、厳しい価格競争をしなければならないほど商圏が大きい(顧客が店に求めているのは価格の安さだけ)ということによるのだと思う。また、プロバイダー業界における価格競争はすごいが、これはプロバイダー業者の商圏半径が無限大だからである。要するに消費者は、一番安いプロバイダーをネットで見つけれゃーいい。商圏もへったくれもあったものではない。

 もちろん、小売業・サービス業の事業素質はこれだけでは決まらないだろう。たとえば、家電量販店はコンビニよりも在庫リスクが高いだろうし(新技術を搭載した製品が現れたら、既存の製品は値引きしないと売れなくなる。在庫リスクが高い分、収益が下がる)、自動販売機業(ドリンク業)では、上に表で示した他のどの事業分野よりも、広告費を多く使わなければならないだろう。個別企業で見たら、もっといろいろなことがあるだろう。たとえば、A社の店舗の立地は、B社のそれよりも優れているとか。ただ、ある業界に属する会社が、傾向として、どれくらい高収益であるかというのは、一店の商圏の大きさ、価格競争の激しさ、在庫リスク・・・、等のもろもろの要因で決まるのである。そうでないと、コンビニや駐車場ビジネスをやっている会社に高収益な会社が多く、専門店、家電量販店を営んでいる会社に低収益な会社が多いのかの説明がつかない。

 



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