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経営者を重要なファクターと捉えない

2007/12/29(校正していません)

 私が常々思うのは、一定レベルに達すると、人の知能・能力に大きな違いはなくなるということです。



 たとえば、100m競争で世界1位の選手と、世界100位の選手との間にどれほどの差があるでしょうか。恐らく、0.5秒もないと思います。100mを11.5秒で走る人は世界に何人いるか?1万人以上はいるんじゃないでしょうか。


 人の知能も同じで、一定レベルの知能を持っている人が二人いたとして、一方が他方よりも記憶力が30%も良いということはありえません。


 経営者(事業家)についても同じです。ある人は事業が運営がうまく、別の人はそうでない。事業家にも適性があるでしょう。たとえば、私は事業家の適性があるでしょう。まぐプレの激戦区で5位に入る有料メルマガ作って、週末ちょこってやるだけで月数万円儲かるビジネス作ったわけですから。しかも解約率も相当低くて安定しています。他の個人投資家でも同様のビジネスを行った(ている)人も相当数いますが、私以上に成功している人はあまりいません。


 私の事業家としての適性を100m競争で表現するなら、11〜11.5秒ぐらいですかね。世界記録に1秒〜1.5秒足りない程度です。


 で、上の話は経営者についても当てはまると思います。経営者にも適性はあると思いますが、上場企業の経営者になるぐらいだったら、恐らく適性はあるのでしょう(サラリーマン社長とかは怪しいかもしれませんが)。そしたら、ある経営者が別の経営者よりも、経営が30%もうまいとか、そういうことはほとんどないと思います。


 上場企業が3000社あったとしたら、社長は3000人いるわけで、ある社の社長はそれら3000人の1人に過ぎません。


  • (2008/03/02 追記)

      ベンチャーキャピタリストが投資先を選定する際、経営陣の経験・知識を重視するそうです。また、たとえば、HD業界の黎明期に設立された新興企業の大部分には、大手HD企業で働いていた技術者が加わっていたとのことです。


      経営陣について投資の際に考慮するなら、経営陣の資質(企画力、組織運営能力等)よりも、経験・知識を重視すべきかもしれません。しかし、これは小規模の組織(企業)に投資する際の基準であり、大会社への投資の際は、ほとんど関係ないと私は考えています。


      理由は単純です。要は、少規模な組織では個人の資質が事業成功に重要となり得るでしょう。しかし、組織が大きく複雑になると、少数の個人の資質は大して重要でなくなります。


    (※ 大規模組織の経営者が絶大な権限を持つ際、経営者はなお重要かもしれません。しかし、社内が反対すれば、経営者の思惑を実行に移すのは難しくなることもあります)。


      しかし、企業が不合理な経営方針や戦略をとることは確かにあり、これらを見抜くヒントもあります。たとえば、以下があります。


    • 優位性を発揮できない事業(あるいは将来そうなりそうな)や拡大余地に乏しい事業を運営する企業は、多悪化する傾向がある。

        これは当然で、要はこれら事業に資本を再投下しても、低い収益率しか上げられません。それなら別事業を興そうと多悪化する傾向が生まれるでしょう(っていことは、多悪化は不合理でなく合理的なのかもしれませんが)。


    • 事業が芳しくない際、事業戦略に具体性がないケースが多い

        恐らく、どのように事業運営を行えば、優位に事業を進められるかを理解していなからと私は考えています。ある会社が新規事業を試みている際、事業計画の具体性を検討すれば、"多角化"なのか"多悪化"で終わるのか検討がつくことがあるかもしれません。私は重要な判断材料と考えています。



      私もまだ事業戦略の評価等について未知なことが多いです。なので、このHPの閲覧者には上記の基準(フレームワーク)で投資候補企業を評価し、一定レベルの品質を担保してくれ、としか言いようがありません。



 っていうか、十分な時間と情報が与えられれば、誰でも最適に近い解に辿り着くと思います。なので、運動能力の違いみたいに、各社の経営陣の能力が20〜30%も違ってくることは、通常ないと思います。


 事業戦略の質が大きく異なることはありますが、それは経営陣に能力があるからではなく、質の高い戦略を取れない相応の理由があるからだと思います。たとえば、ノウハウ不足しているとか、規模の経済性を達成していないとかです。


 そういうことに注目したほうがよっぽどいいです。

 



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