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「Windows」 と 「QWERTY配列」

2003/10/19

 皆さんは、いま、パソコンの前に座り、このページを見ていることだと思うが、皆さんのパソコンに付属しているキーボードのキー配列、これは、QWERTY配列というものである。

 QWERTY配列がどうして考案されたかには諸説ある。たとえば、昔の機械式タイプライターは非常に脆く、タイピストが、かなりの速さでキータイプを続けると、キーボードがすぐに壊れてしまうため、なのでわざと、タイピストがキー入力しづらいように、キー配置をしようとし、その結果として生まれたのがQWERTY配列であるとか・・・。もちろん、キーボードのキー配列の種類には、QWERTY配列以外にも、Dvorak配列など種々のものがある。しかし現在、キーボードのキー配列は、ほとんど全て、QWERTY配列である。QWERTY配列が、必ずしも、最適なキー配列でないにもかかわらずである。

 

図:    QWERTY配列 と DVORAK配列

 

 なぜ、QWERTY配列は、これほどまでに、圧倒的に普及してしまったのか?それは、キーボードのキー配列として、QWERTY配列が、”たまたま” 初めに世の中に大きく広まってしまい、QWERTY配列に慣れ親しんでしまった人たちは、もはや、他のキー配列のキーボードを使う気にはなれなく(新たなキー配列を覚えるのに、ものすごい手間がかかるので)、なので、スケールメリットの大きい(製品の製造個数が増えるほど、1製品を製造するのに必要な費用が減る)キーボードを製造するメーカーは、仕方なく、QWERTY配列のキーボードを大量生産する羽目に陥り、それがまた、QWERTY配列を、キーボードのキー配列として大きく広める結果になってしまったからである。

 QWERTY配列を考案した人たちは、別に頭が良いわけでもなんでもなく、また、QWERTY配列は格別に優れたキー配列でもない。しかし、彼らが、”たまたま”考えたキー配列(QWERTY配列)が、”たまたま”初めに大きく世の中に広まってしまったために、QWERTY配列が”たまたま”現在のキーボードのキー配列と主流となってしまったのである(と私は考えている)。QWERTY配列が大きく普及したのは、全くの偶然と言えるかもしれない。

 話は変わるが、皆さんはいま、Windowsを使っていることだと思うが、Windowsはどうして、ここまで爆発的に普及しているのか?ビル・ゲイツが経営者として優れているからだろうか?

 私はWindowsが爆発的に普及したのは、恐らく、WindowsがパソコンのOSとして、”たまたま” 初めに世の中に大きく普及し、Windowsに慣れ親しんでしまった人は、もはや、他のOSをなかなか使う気になれず(他のOSの扱い方に習熟するのに、ものすごい手間がかかるので)、なので、Windows使用経験がある人は、Windows製造業者(マイクロソフト)の固定客のようになってしまい、そのおかげで、マイクロソフトは、他のOS製造業者よりも有利に事業展開ができ、それがまた、Windowsを普及させる結果になった、ということだと思う。

 要は、Windowsが世の中に大きく普及しているのは、ビル・ゲイツが経営者として優れているであるとか、天才プログラマであるとかいうことでは全くなく、ビル・ゲイツたちが、”たまたま” 作ったOSを、”たまたま” 世の中に大きく普及できる機会があり、その”たまたま” の機会のせいで、Windowsが”たまたま” 世の中に大きく広まった、ということである(と私は考えている)。QWERTY配列が”たまたま” 世の中に大きく広まってしまったのと一緒である。

 まあ上の話は、多少言い過ぎの部分もあるかもしれないが、要は、ある会社がうまくいったり、失敗したりするのには、しっかりとした理由があるんであって、たとえば、マイクロソフトが成功しているのには、上記のようなしっかりとした理由があるのである。マイクロソフトがうまくいったのは、ビル・ゲイツが天才であるからだとかそういうことでは全くなく、ただ単に同社の事業が優れていたということなのだと私は思っている。

まとめ

 会社がうまくいった理由、あるいは失敗した理由を、経営者どうのこうのだとかのオカルト的理由に求めない。経営者どうのこう等の要素が、会社の盛衰と全く無関係だと私は言わないが、それら要素よりも、会社の事業内容のほうがはるかに大事である。あなたが投資するときに重視すべきことは、会社の事業内容をしっかり分析することである。

 



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