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  • 競争の戦略



     本書は、定性分析に役立つと思います。今までに読んだ経営学関連の書籍の中で、本書が一番ためになりました(本書のボリュームに圧倒される方は、縮小版がよいかもしれません)。


     本書を読めば、次のことがわかるでしょう。資本利益率は、事業環境で大部分決まってしまう


     もちろん、事業運営には経営陣の能力、その他も重要かもしれません。


     しかし、類似の事業を営んでいる会社に関し、グループをいくつか作ってみて下さい。すると、次のことが容易にわかります。あるグループに属する企業は高収益(高資本利益率)なものばかり、別のグループに属する会社は低収益なものばかり。


     株式投資では、事業環境の分析を重視するべきです。経営陣の評価はその後です。


     以下で挙げるのは、本書が提唱する(事業評価のための)概念のいくつかです。
     

       
    • 規模の経済性
    •  たとえば、自動車工場で量産を行えば、一台あたりのコストを抑えることができます。部品の一括購入なとが行えるため、コストが抑えることが可能です。他社が模倣を試みても、工場建設費が多額に上ります。結果、量産を行っている会社は、優位に事業を進めることが可能です。

           

    • 習熟
    •  業務に熟練すれば、低コストで財・サービスを生産することが可能です。たとえば、ある病院が特定手術に習熟した医師を多数かかえるとします。この病院は、より正確かつ短時間で手術を行えます。他の病院よりも事業を優位に進めることとなります。

       

    • 立地
    •  立地の模倣は不可能です。立地が重要な事業において、好立地を抑えている既存業者は、事業を優位に進めることでしょう。


         

     本書を手がかりに、あなたも事業分析を始めてみて下さい。

 



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