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┃【消費者金融】武富士(8564)
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武富士の事業報告書、有報をまだ読んでいない方、下記リンクをど
うぞ。


・HP
http://www.takefuji.co.jp/main.html


・IR資料
http://www.takefuji.co.jp/corp/


・有報
https://info.edinet.go.jp/EdiHtml/main.htm


・ヤフーファイナンス
http://profile.yahoo.co.jp/fundamental/8564
http://profile.yahoo.co.jp/consolidate/8564

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<目次>>

【ポイント箇条書き】
【コメント】


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【ポイント箇条書き】
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以下、気付いた点を箇条書きします。

・  会社概要
    
    http://profile.yahoo.co.jp/fundamental/8564
    
    
・  事業要点
    
    事業の見通しはかなり不透明と思います。
    
    
    まず、以下の法律改正の影響が大きいです。
    
        -   貸金業法改正(去年12月)
    
        1.  貸付総額を年収の3分の1までとする(総量規制)
        2.  出資法の上限金利を20%に引き下げ
        
        ※  1〜2とも、平成22年6月までに施行する予定
        
        
    1〜2の影響で、消費者金融市場は確実に縮小します。武富士の
    業績にも大きな影響を与えています。法律施行へ対応するため、
    金利引き下げを既に実施している模様です。
    
    
    武富士は貸し出し金利を18%程度に引き下げています。要は、
    今まで18%で貸出を行っていた業者と競合することとなりま
    す。
    
    
    競合が激しくなることが予想され、事業見通しは一層不透明で
    す。また、他社は大手銀行との提携も図っています。
    
    
    ただ、私は競合激化については大きな問題でないと思っていま
    す。むしろ、今まで金利18%で貸出を行っていた業者のシェアを
    奪う可能性もあると思っています。
    
    
    大手銀行との提携もさほど重要とは思えません。
    
    
    -   ブランド力
        
        消費者金融事業で大きな利益を出すためには、優良顧客(
        破産リスクの低い顧客)の囲い込みが大事です。
        
        
        顧客の与信審査を行う際、重要な指標として、LE(レンダ
        ーズエクスチェンジ)があります。この指標は、他社から
        の借入件数を示します。
        
        
        一方、消費者金融のサービス内容に大差ありません。しか
        し、後述のリンクで示すように、顧客が借入先を選定する
        際、借入先の信用力は大変重要な模様です。
        
        
        このような事業では広告投資で創られたブランド力が大事
        と思います。
        
        
        LEが低い顧客は信用力のある大手企業からまず借入する。LE
        が概ね3を超えると、大手企業は貸さなくなり、中堅企業か
        ら借入することとなる。大手企業は儲かるが、中堅企業は
        全く儲からない。
        
        
        貸出金利の引き下げに伴い、中堅以下の経営状況は大変厳
        しく、淘汰される。結果、大手の寡占が進む。という図式
        があると考えます。
        
        
    -   競合激化について
        
        三井住友銀行、アットローン、プロミスの3社は業務提携を
        していました。しかし、三井住友はプロミスとの提携を改め
        ました。
        
        
        大きな理由の一つに、貸出金利の引き下げにより、アット
        ローンの事業領域(金利18%程度で貸出)とプロミスの事
        業領域とのバッティングが上がりそうです。
        
        
        この例が示すように、貸出金利引き下げで既存業者(年利1
        8%程度での貸出を行う業者)との事業領域のバッティング
        (競合激化)が起こっています。
        
        
        一方、金利引き下げで、支払い能力の低い顧客にも18%程
        度で融資を受けるチャンスが広がると考えます。しかし、
        これら支払い能力の低い顧客で利益を出すためには、かな
        りの経営努力が必要です。
        
        
        実際、武富士を含む大手各社は店舗の統廃合等を積極的に
        進め、コスト削減を図っています。簡単に言えば、アット
        ローン等より武富士のほうが低コスト構造な会社と思いま
        す。
        
        
        アットローンが武富士の顧客層で事業を行っても、利益を
        出すのは不可能で、武富士を含む大手各社はこれからも利
        益を上げ続けると思います。ただし、法改正の影響で、武
        富士の業績は下り坂と思います。
        
        
        むしろ、武富士等の低コスト構造な会社がより信用力のあ
        る顧客基盤にジリジリ食い込む可能性もあると思います(
        要は、信用力の高い顧客にアットローンより安い金利が融
        資するとか)。
        
        
        ただ、信用力の高い顧客へのブランド力はあまりないので、
        そうならないかもしれません。不透明です。
        
        
    -   銀行との提携について
        
        近年、大手消費者金融は銀行と積極的に提携しています。
        たとえば、プロミスは三井住友グループと提携しています
        。アコムも東京三菱グループと提携しています。
        
        
        銀行との提携により顧客基盤の拡大や利便性の向上等、メ
        リットも多いかもしれません。
        
        
        しかし、三井住友がプロミスと提携を見直した経緯を考え
        ると、そうでもないと思います。消費者金融業は他の金融
        業と業務プロセスが根本的に異なり、提携の効果が薄いの
        ではないでしょうか?
        
        
        提携のメリットは確かにあると思いますが、事業運営上、
        必須とは思いません。
        
        
        むしろ、金利引き下げの荒波に揉まれ低コスト構造を築いた
        消費者金融各社のほうが優位に事業を進めやすいと思います。
        
        
        ただし、法律改正の影響で市場が縮小するのは確実。不透
        明と思います。信用力の高い顧客へのブランド力も低い可
        能性があります。
        
        
        武富士は、優良顧客を最も多く抱える企業と思います(資
        料が古いかもしれませんが、年収200万円以下の顧客の割合
        は大手各社の中で、武富士が最低です)。
        
        
        しかし、上記の事情を考えると、武富士は、投資向きでは
        ないと考えます。
    
    
・その他
    
    -   http://www.sumitomotrust.co.jp/RES/research/PDF2/634_3.pdf
        「消費者金融業界の展望」
        
    -   http://kinyujiten.ojaru.jp/
        「消費者金融百科辞典」
        借入先を選ぶ最大のポイントとして、借入先の信用力を上
        げている。消費者金融業では、ブランドが大事と推察でき
        ると思います。
        
・  業績(平成20年3期予想)
    
    - 営業収益      約2725億円
    - 経常利益      約389億円
    - 純利益        約423億円


・財務(最新の資料より)

    ------------------------------------------------------
    項番    |   項目                        |   金額
    ------------------------------------------------------
    【1】   |   現金                        |   約673億円
    【2】   |   投資有価証券                |   約217億円
    【3】   |   長期預託金                  |   約465億円
    【4】   |   長期借入金                  |   約2943億円
    ------------------------------------------------------
    
    ※  資産の大部分が流動資産であるため、借入金が多くとも、
        財務が劣悪とは結論できません。
        
        
        しかし、上記の他にも負債は多くあります。たとえば、利
        息返還損失引当金は4000億円以上あります。
        
        
        余剰資産・現金はありません。
        
        
・  株価割安度

    (1)株式時価総額      約3417億円
    (2)減価償却費        約34億円
    (3)純利益            212億円
        
        前期の赤字の影響のためか、今期計上予定の純利益は経常
        利益も多いです。一方、過去の業績を調査すると、
        純利益/経常利益=50%強です。
        
        
        そのため、FCF算出では、純利益=423/2=約212億円としま
        す。
        
        
        また、業務効率化のため、設備投資を相当額行っている模
        様です。控えめに見積り、(2)のうち、FCFに算入するの
        は、10億円に留めます。
        
        
            FCF=212億円+10億円=222億円
            
            
    -   割安度
        
        株価FCF倍率 = 3417 ÷ 222 = 15.3倍ぐらい

※フリーキャッシュフロー(FCF)、資本利益率の説明
http://www.refight-investment.com/investmentMethod/theory/business16.htm

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【コメント】
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株価は割高でしょう。今の武富士みたいな会社に投資してれば、い
ずれ破産するでしょう。そういう私も大昔、武富士に投資したこと
がありますが。