スイッチングコスト

買手が自社から他社の製品に乗り換えようとする際、乗換えコスト(スイッチングコスト)が大きいと参入障壁になります。スイッチングコストが参入障壁となっている例として以下が挙がります。

  • ソフトウェア産業
    たとえば、Windowsを常日頃から使う一般ユーザは、他社のオペレーティング・システムに進んで乗り換えたいと思うでしょうか?ワード、エクセルに慣れ親しんでいるユーザが他社の文書作成ソフトや表計算ソフトを進んで購入したいと思うでしょうか?
  • 流通系カード会社
    流通系カード会社は消費者に自社カードを配り、それをデパート会社の買い物で使用すれば、商品購入代金の1%をキャッシュバックなどの特典を設けます。カードで買い物をした顧客の情報はマーケティングに使用されます。

    デパート会社がカード会社の乗換えをするのは大変です。というのも、乗換えれば、以前のカード会社発行のカードを持っている客を失い、同時にマーケティング活動にも支障が出ます。

  • 医療器具製造業
    たとえば、病院で使う点滴ボトルを吊る器具は、その使用方法が製造元でまちまちです。そのため、器具の調達先を変更すると病院の従業員に、器具の使用方法を再教育する必要が生じます。これが大きな乗り換えコストとなるため、他社が多少性能の良い器具を開発しても病院は器具の調達先を乗り換えないことが多いです。

2012年3月3日

このページの先頭へ