規模の経済性が効く事業にも隙間がある

規模の経済性とは何か?については、特に述べません。自分で検索エンジンで調べて下さい。

で、規模の経済性を効かせる方法にも様々ありますが、複数種類の製品を一挙に扱い規模の経済性を効かせる方法があります。たとえば、大手古本屋チェーン店は、一般書、専門誌書の区別なく、あらゆるジャンルの書籍を買い取りします。

あるいは、日本の大手電機メーカーは様々な電機製品を扱うコングロマリットばかりです。これは偶然ではありません。電機製品の研究開発なでは技術的に重複する部分もかなりあります。なので、複数の電機製品を扱うほうが規模の経済性が効くわけです。

たとえば、日立製作所では基礎研究所なんてのもあります。基礎研究で得た知見を様々な製品に応用しているのと思います。たとえば、単一の電機製品を扱う企業では、(資金の都合上)基礎研究など行えないでしょう。すると、単一の電機製品を扱う企業より、基礎研究をじっくり行うコングロマリットの日立製作所の製品が優秀だったりするわけです(製品のジャンルによると思いますが)。

あるいは、浜松ホトニクスは光電子(?)の基礎研究に毎年相当額を投資しています。基礎研究から得た知見で光電子技術を使用する様々な製品を開発・販売します。

しかし、規模の経済性を効かせて複数の製品を一挙に扱う業務プロセスを採用すると、新規企業が付け入る余地が生ずることがあります。要は、特定製品向けの業務プロセスではないため、その製品については業務プロセスが最適とは限らないわけです。

たとえば、大手の古本チェーン店は専門書・一般書の区別なく、本が綺麗か否かで古本の買取価格を決めます。一方、専門書の買取を専門とするネットショップもしぶとく生き残っています。私は、これらネットショップは大手の古本チェーンとこれからも共存すると思っています。

たとえば、以前、私はプロレスの古本を専門に扱うネットショップを買い取ることに興味を(少しだけ)持ったことがあります。理由は次の通りです。

すなわち、プロレスファンが大手の古本チェーンにプロレス本を売ろうと思っても、100円でしか売れないわけです。店の定員がプロレスファンなわけないので、本の価値がわからないわけです(っていうか、本が綺麗か否かで買取価格を付けますが)。

しかし、私が買い取りに興味を持ったネットショップのオーナーは、プロレスマニアでした。なので、古本の適正価格がわかるわけです。当然、(利益が出る範囲で)大手古本チェーンよりも高値で買い取ります。

すると、このネットショップはプロレス古本の品揃えも豊富になり、買い取った古本が売れるようになる。客が集まるからネットショップのオーナーも買い取りに積極的になる。という具合です。

大手の古本チェーン店が様々な古本を一挙に扱い、規模の経済性を効かせるが、弱小企業が付け入る余地があった。っていう例ですね。

他にも大手スーパーの隣に缶詰専門店を出店するとか、靴専門店を出店するとか、同様のパターンはよくありますね。

2012年2月27日

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