食料品価格の大幅Upなら日本でも継続的な高インフレが起こり得る

「ハイパーインフレの悪夢」という書籍があります。第一次世界大戦後のドイツのハイパーインフレを詳説した書です。同書を読むと、ドイツでハイパーインフレが起きたロジックは極めて明快です。

賠償金支払いによる紙幣増刷でマルクが下落→輸入物価の上昇(当時のドイツは食料輸入大国)→国民が飢える→労組が賃上げを要求→労働者は飢えを凌ぐため給料ですぐ食料を買う→食料品の価格がまた上がる→飢える→賃上げ要求→…。

インフレの原因は様々ですが、最も重要なのは上記と思います。要するに、ペーパー資産で食料の奪い合いがまず生じ、それに伴い通貨供給量が急増。このため、他の商品の価格も上がる

国民が飢えれば暴動が発生しかねないし、労働者が栄養失調になれば経営者も困ります。なので、賃上げ要求も通りやすく、政府は国民が飢えないように何らかの対策を施します。

終戦直後の日本も似た状況でなかったでしょうか?都会に住む人が自分の財産(家具や着物)と農作物を物々交換しに、農家を訪れたとの話をよく聞きます。

ペーパー資産で奪い合いが生じる商品は、食料、燃料ぐらいでしょうか。たとえば、家具の値段が大幅Upしたからといって、そしたら家具を購入しなければいいだけで、ペーパー資産での奪い合いは生じ得ません。

なので、高インフレが生じるなら、生活必需品(特に食料品)の奪い合いが生じることが必須だと思います。

日本で高インフレが継続的に起こるなら、食料品価格の値上がりが不可欠だと思います。また、ハイパーインフレを想定するなら、日本人が飢餓に苦しむほど困窮する必要があると考えます。

食料品価格の上昇要因

  • 経済的困窮
    たとえば、日本国債暴落→銀行破産→企業倒産による失業率の大幅な上昇。生活保護者の大量発生。日本政府倒産による生活保護費支給額の減額。
  • 輸入食品の価格上昇
    大幅な円安による輸入物価の上昇。通貨供給量増大なら円安がさらに進む
  • 世界的な食料価格上昇
    世界人口増加に食料の供給が追い付かずに価格が上昇する。

石油価格上昇でも物価は上がりますが、それだけでは高インフレが継続するとは考えにくいです。

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2013年10月1日 | コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリー:経済

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